人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エコビレッジのたね-阿蘇ぐらしはじまる

pppj.exblog.jp
ブログトップ

米軍ハウスぐらし

米軍ハウスぐらし_d0159347_22394254.jpg

piece-of-peace project

昔、10代の後半、私は武蔵村山市の米軍ハウスに友人と一緒に暮らしていたことがあります。
写真は、そのころの場所と佇まいが似ているジョンソンタウン。

このころ、日本にもドロップアウトした若者たちが大勢いました。
いわゆる、大学へ行き、良い会社に就職することに価値を見いださない若者たちが。

私が18歳のころには、大学紛争、学生運動も下火になっていて、あまり大きな活動は
なかったと記憶しています。

都会に暮らしながら、フーテンをしている者たち(今のホームレスの若者との違いはよく
分かりませんが。)都会の暮らしから離れて、もっと別な価値観で生きて行く若者たち。

後者の人気の住まい方が米軍ハウスのある東京郊外にありました。

『限りなく透明に近いブルー』村上龍著の時代と重なっています。

そのころの若者には米軍ハウスの入居費はけっこう高額でした。
2LDKの庭付き一軒家が当時24000円くらい。
だから、友達とシェアして暮らしている人達が多かった。

最近になって、あのころの暮らし方は今でいうエコビレッジそのものだった!と気付いた
のです。

畑をしたり、自給自足をしている人は少なかったけれど、政府や国を頼らず、自分たち
の価値観で、人生、社会を作っていきたい、という考え方。
エリアに暮らす若者同士の交流は、今私が阿蘇で仲間達とシェアしているものと全く
同じでした。

ただ、エネルギーのこと、原発のこと、遺伝子組み換えの問題、農薬のことなど、今の
方がシリアスなテーマが大きく、楽観的な未来を描きにくくなっていることについて、私
は少し年上のものとして、大変申し訳なく思うことがあります。

当時は、いかにhappyに、一日一日を暮らして行くか、バンドをやったり、アクセサリーを
作ったり、物作りをしたりと、とても幸せな日々でした。

米軍の将校たちが基地を離れて生活していたそのエリアは、横田、福生、所沢、狭山
など、東京の各地にちらばっていました。

そのつくり方は、とても贅沢な土地の使い方をしていて、日本人が当時ウサギ小屋など
と呼ばれるほどの小さなスペースで一戸建てを建てている時代、疑問を持たないことも
無かったけれど。
庭でバーベキューをしたり、友人達とパーティーをしたり。
好きなだけ猫や犬を飼ってみたり。

貧乏だったけれど、毎日が輝いていたなあ、と思い出してしまいました。

あれから40年!
私は、またその楽しい日々を実現しつつあります。
もうすこし賢く、もう少し経験を積んできたからこそ、出来ることもあるし。

埼玉の入間にあるジョンソンタウンは、昔米軍ハウスとして貸していた家をリフォームし
また、平屋の新築をハウスのようなつくり方で作って、かっこいいエリアとして賃貸を
続けている場所があります。

米軍ハウスぐらし_d0159347_22413162.jpg


ここでは、暮らすだけではなくおしゃれなお店を始める人もいて、人気のスポットとして
映画の撮影場所として利用されたりしています。
やっぱり、仲間同士が集まり、自治会以上のつながりを作って暮らしています。

東京近郊の方は是非、行って見て下さい。
ただ、残念なのは建築費を削ったためか、内装に接着剤ばりばりのパネルを使っている
ため、私は数分も中にいると具合が悪くなってしまう所もありました。
昔ながらのハウスの方は、大丈夫でしたけれど。


ジョンソンタウン
http://isonocorporation.com/

九州で土地をお持ちの方!
新しい賃貸の町づくりをご一緒にスタートしませんか?!

エコビレッジをつくりませんか?木のいえ設計室くわくわ
by piece-of-peace-pj | 2013-01-14 22:53 | エコビレッジ